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従業員がどれだけ働きがいをもっているか?
このことに関心をもたない経営者、人事担当者はいないと思います。
モラールやモチベーションに直接影響しますし、それが会社の生産性や創造性に響いてきますから。
では、この働きがいの現状はどうなっているのでしょうか?
2010年、NTTデータ経営研究所が実施した「働きがいに関する意識調査」の結果が発表されました。
調査の概要をご紹介します。
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1.働きがいの現状
◆現在、「働きがいを感じている」人は52.4%。
−「仕事の価値の実感」、「仕事を通じての成長実感」、「仕事を通じての力の発揮」等の「仕事の要因」が、特に働きがいを高めている。
−「会社での将来のキャリアイメージが描けない」、「会社では創造的な仕事を促す環境作りがない」等の「会社の要因」が、特に働きがいを阻害している。
2.3年前と比べた働きがいの変化
◆3年前と比べて、「働きがいが低くなった」と感じている人は44.8%で、「働きがいが高まった」と感じている人(22.5%)を大きく上回る。
−働きがいが低くなった第1の要因は、「会社の将来性が感じられないから」で42.7%が回答。
3.心の疲弊感の現状
◆現在、心が疲れて弱っていることを示す「心の疲弊感を感じている」人は69.7%にも達する。
−働きがいを「感じているグループ」の方が、「感じていないグループ」よりも、「心の疲弊感を感じている」人は24.2ポイント低く、両者に深い関係があることを示している。
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やはりと言うべきか、あまり明るい結果とはなっていないようですね。
「3年前と比べて、「働きがいが低くなった」と感じている人は44.8%で、「働きがいが高まった」と感じている人(22.5%)を大きく上回る」というところは、やはり不況、政治の混乱、先行き不透明感を反映しているのでしょう。
また、ここで改めて明らかになったのが、メンタルヘルス不調との関係です。
働きがいを感じないからメンタルヘルス不調になるのか、メンタルヘルス不調だから働きがいを感じないのか?
おそらく、両方の要因が影響し合っているのでしょう。
「不調」とか「障害」というところまでいかなくても、心が疲れている状態で、働きがいを感じるというのは、難しいものです。
一方、働きがいを感じない状態が続くと、心も疲れてきます。
会社は、この両面から人材マネジメントを考えなくてはなりません。
それが会社の成長につながるのです。
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