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労働政策研究・研修機構が発表した、「平成21年度 日本人の就業実態に関する総合調査」は、今後の人材マネジメントを考える上で示唆に富んだものとなっています。
http://www.jil.go.jp/press/documents/20101228.pdf
調査結果の概要は、次の通り。
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・就業者の生きがいの順位は、「余暇、趣味」、「家庭」の順で「仕事」は3番目。
・仕事を生きがいとの回答割合が高い就業者は、会社の経営者、自営業主など。雇用者では役職が高くなるほど割合が高い。
・正規職員、派遣社員などは「生計の維持」、パート、アルバイトは「生計費の足し」のため働く。
・家事・育児と仕事の優先度について、「男性は仕事優先」、「女性は家事・育児優先」と考える傾向は専業主婦で強く、男性・無業者・配偶者無しで弱い。
・リーマン・ショックの影響は製造業の職場で多く見られた。
・満足度は「夫婦時代」及び「育児・子育て期」で高く、「独身時代」、「父子・母子世帯」で低い。
・非正規雇用者では13.8%がいずれの公的制度にも加入していない。
・労働組合に加入したい理由は正規では「賃金の維持・改善」、非正規では「雇用の安定」。
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この中で私が特に注目したのは、2番目の、「仕事を生きがいとの回答割合が高い就業者は、会社の経営者、自営業主など。雇用者では役職が高くなるほど割合が高い。」という部分。
「地位を得た人だから当然だよ」という見方もあるでしょう。
それも確かにあると思います。
しかし、自営業者は、必ずしもそうではありません。
私もそうだし(笑)
それより、これらの人に多かれ少なかれ共通した要素となっているのは、仕事に対する主体性ということではないでしょうか。
・仕事について決定権がある。
・自分の考えで事業を企画し、進めることができる。
こうしたことが、「仕事が生きがい」と感じる元になっているわけです。
つまり、このような自己裁量権を与えることが、働きがいにつながるわけです。
「社員に元気がない」
「会社を活性化したい」
このようなことで悩んでいる経営者、管理者の方は少なくありません。
その解決策として、「自分の仕事は自分が主人公」となるような仕組みづくりを進めていくのが、有効なのではないでしょうか。
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