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人事評価に関する議論ではよく、「絶対評価と相対評価のどちらでいくべきか」という話が出ます。
◆絶対評価、相対評価とは
絶対評価とは、あらかじめ決めておいた評価基準を元にした評価のことです。
「標準」というのがどの程度のレベルになるのかを定義しておき、その基準を満たしていれば、標準評価、上回っていれば標準より上、下回っていれば標準より下の評価とします。
たとえば、「顧客の要望を正確に把握している」というレベルを標準とし、それを上回る(「顧客の要望を先回りして把握している」など)レベルであれば標準より上の評価とするわけです。
相対評価であっても、評価基準はありますが、絶対評価との違いは、被評価者同士を相対比較して序列づけるという点にあります。
つまり、「AさんとBさんでどちらが上か」という比較を行うわけです。
相対評価では、評価の分布が決められています。「A評価は○○%、B評価は○○%」というように、評価の数に外枠がはめられるわけです。
◆それぞれのメリット、デメリット
絶対評価のメリットは次の2点です。
・被評価者の納得性が高い
・評価結果、評価理由の説明がしやすい
絶対評価では、評価基準に対して被評価者の成果や行動がどうであったかを判定するわけですから、評価理由が明確です。
また、人材育成という観点でも、絶対評価は優れています。
被評価者のどの部分が足りないのかが評価で浮き彫りになるからです。
デメリットは、評価の難易度が高いという点です。
特に、評価基準が、「企画力」などといった定性的なものだと、それが強くなります。
そのため、評価が全体に甘めになる傾向が出ます。
相対評価のメリットは、単純明快という点です。
評価段階ごとの人数は、評価者の裁量ではどうにもならない、絶対的なものだからです。
また、賃金、賞与などの原資コントロールが容易な点もメリットとしてあげられます。
デメリットは、評価結果の説明が難しくなるという点です。
そのため、評価の納得性は薄くなります。
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