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いわゆる「新型うつ」が多く見られるのは若手です。
では、そもそも今の若手は、どんな意識でいるのでしょうか?
若手がどの範囲を指すのか、明確な定義はありませんが、ここでは新入社員を対象に、彼らの意識を見ていきましょう。
日本生産性本部と日本経済青年協議会が、2010年度の新入社員を対象に実施した「2010年度働くことの意識調査」から、目についたものをいくつかご紹介します。
まず、「社会に出て成功するのに最も重要なものは何だと思いますか?」という項目。
これに対して、実に63%の新人が「個人の努力」と答えています。
一方、「運やチャンス」と答えているのは14%。
次に、「若いうちは自ら進んで苦労するぐらいの気持ちがなくてはならないと思いますか」という問いに対して、「進んで苦労すべきだ」としている人が66%。
いかがでしょうか? 意外感をもった方も多いのでは?
また、仕事についての考えや希望を聞いている項目で、上位にあがっている(「そう思う」の比率が高い)のはつぎのとおり。
仕事を通じて人間関係を広げていきたい(「そう思う」が80%)
社会や人から感謝される仕事がしたい(「そう思う」が75%)
どこでも通用する専門技能を身につけたい(「そう思う」が67%)
人間関係についての関心が高いのが見て取れます。 (日本能率協会が実施した「2010年度 新入社員会社や社会に対する意識調査」の、「これから仕事をしていくうえでの不安の程度」を聞いている項目でも、人間関係に関する不安が上位にきていました。)
また、働く目的について聞いた設問で上位にきた項目は、次の3つです。
楽しい生活をしたい(38%)
経済的に豊かな生活を送りたい(22%)
自分の能力を試す生き方をしたい(17%)
次に、リクルート組織行動研究所が実施した「2010年度新入社員意識調査」の中で、「上司に望むこと」を聞いたところ、次の3つが上位にきています。
相手の意見や考え方に耳を傾けること
言うべきことは言い、厳しく指導すること
好き嫌いで判断をしないこと
これらの結果を見ると、結構前向きで真面目であることが見て取れます。
ただ、この内容には、十分は吟味が必要ですね。
特に、「言葉の意味」、つまり、「苦労」や「厳しい指導」を若手はどういうものと考えているのか、彼らの言う「人間関係」とは何か、などですね。
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