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賃金、人事制度講座

秩序のない賃金をどう秩序づけるか(3)

「秩序のない賃金をどう秩序づけるか」

これにはいろいろなやり方があると思いますが、私は基本的に、次のやり方で対応します。

�@支給基準の明確な賃金項目を設定する
�A残額を賃金項目のどれかに寄せる

この「残額」がこれまでの様々な積み上げが反映されている「無秩序部分」ということができます。
ポイントは、どこか1か所だけに寄せること。
複数の項目にばらまくような形にしないことです。


たとえば、これまでの賃金が、基本給と役職手当からなっていたとします。

無秩序状態にあるのは基本給です。

役職手当はそのままにしたとします。

そこで基本給を、職能給と調整給に分割します。
職能給の等級・号俸はは、本人の職能等級と、移行時賃金査定によって決定します。
残額を調整給とします。

そうして、調整給を評価など何らかの基準で職能給に繰り込むようにし、数年かけて解消するようにします。


このようにして、「無秩序部分」を調整給という形で顕在化させ、将来に向けて解消していくわけですね。

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