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賃金は、「個別」と「総額」の両方の切り口から見るようにしましょう。
個別賃金を見るには、賃金の分布状況や賃金構成を分析します。
また、総額賃金分析では、売上高などの経営指標と賃金(人件費)総額との関係を見ます。
従業員全員の賃金が、どんな分布をしているのかを分析します。
縦軸に賃金額、横軸に年齢、役職などの基準を使ったプロット図(散布図)を作り、基準値との相関を見ます。たとえば、縦軸に賃金、横軸に年齢を使い、賃金と年齢の相関関係を見るのです。
実在者を点で示します。ちらばりが小さければ相関は高く、大きければ相関は低いということになります。
また、縦軸に使う賃金額に、どのような賃金項目を入れるかも検討し、複数パターンのプロット図を作るのがいいでしょう。
あなたの会社の賃金には、どんな項目がありますか?
もし、○○給、○○手当など、複数の賃金項目があれば、その構成比率を分析しましょう。
これをやると、何を重視して賃金を決めてきたかがはっきりします。
たとえば、もし賃金が、能力給と年齢給から構成されていて、能力給の比率が高ければ能力主義的要素の強い賃金体系だと推測されます。
ただひとつ、注意が必要です。
単純に賃金構成だけを見て、その会社の賃金体系の特徴を判断することはできないということです。ほかのいろいろな分析結果も見なくてはなりません。
また、所定内賃金と、残業手当なども含めた、賃金全体の2つの切り口から賃金構成を見る必要があります。
もし能力や仕事に対応した賃金体系をとっていたとしても、残業手当などの占める比率が高いと、能力や仕事が本当に賃金決定の柱になっているとは言い難いということになります。
また、残業手当の占める比率が高いということは、残業時間がそれだけ長いということであり、それはまた、別の問題がありますね。
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