定昇とベアの設計(1) 人材活性化講座賃金制度人事評価制度のＡＣＥヒューマンキャピタル社会保険労務士

人材活性化講座recture

賃金、人事制度講座

定昇とベアの設計(1)

賃金改定で出てくる言葉に「定昇」と「ベア」があります。

この話題を取り上げましょう。

賃金改定には、定昇とベースアップ（ベア）の２つがあります。

定昇というのは、毎年決まった時期に、賃金規定など所定のルールにのっとって賃金を改定することです。

1年たつと全員自動的に賃金を上げるという解説が新聞などでされていますが、それは誤りです。

以前はそういう会社が多かったのは事実ですが。

今は、人事評価など何らかの賃金査定に基づいて個々の賃金を決めるのが主流です。
場合によっては上がらない、あるいは、下がるということもあります。

その意味では、「定昇」という言い方自体、不適切な気もしますが。

一方、ベアというのは、全員の賃金を何らかの方法で底上げすることです。

全員に「○○％」という率をかける、「○○円」と一定額を加えるといった方法ですね。
この2つを組み合わせたり、年齢や階層によって率や額を変えたりといった方法を取ることもあります。