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「人事制度をつくりましょう」と言う場合、何を考えたらいいのでしょう?
賃金テーブル。これは必須ですね。
どんなかたちにするか、どのぐらい精密なものにするかは様々ですが、何かしら、賃金表とか、昇給表と呼べるものは、必ず作らなくてはなりません。
ここまでは、大体、どの会社もやっていることです。
では、賃金テーブルだけつくれば、それでOKでしょうか?
それでは、個々のパートタイマーの賃金を、どうやって決めますか?
募集時は、同業他社や、同じ地域の賃金相場を見ながら決めることができます。 また、こうした賃金相場を無視して、募集時賃金を決めることはできません。
では、すでに働いている人の賃金は、どうしますか? ずっと、据え置きというわけにはいきませんよね?
それでも、定着してくれればいいのですが、働き続けていれば昇給もあるという会社があれば、そちらに人は流れていくでしょう。
会社の「支払能力」が許せば、勤務を継続して、会社に貢献している人には、賃金で報いたいものです。
ポイントは「貢献度」。
一律に賃上げすればいいというものではありません。
そこで必要になるのが、人事評価の仕組み。 ここは必須です。
人事評価がきちんと行われていない職場は、「働きにくいと感じる職場」のトップにあげられています。
パートタイマーも、勤続を積んでいくと、仕事の質、責任の重さが上がっていきます。 それが、有効活用。
では、入社したばかりで、単純な仕事を担当している人と、責任の重い仕事をしている人と、同じ「パートタイマー」としてくくってしまって、いいものでしょうか?
賃金で差をつければ、それでいいというものではありません。
その人に、やりがいをもって仕事をしてもらうには、「金銭報酬」だけでなく、「非金銭報酬」も欠かせません。 会社が、その人の力を認めているのなら、それに見合ったポジショニングをする必要があります。
こうすることで、人は動機づけられ、より高い成果を目指してがんばります。 これが「格付」
つまり… 1)賃金制度 2)人事評価制度 3)格付制度 この「3点セット」を整備し、それぞれを連携させることが、パートタイマー活用の必要条件なのです。
これに、「柔軟な勤務制度」を組み合わせていくのです。
簡単ではありませんが、正社員については、こういう制度を、それなりにつくっている会社は少なくありません。 パートタイマーだから、適当でいいということにはなりません。
もし、真剣にパートタイマーの活用を考えているのなら、ここを手抜きしないようにしましょう。
「正社員の制度も、きちんとできていないけど…」 もし、そうなら、こちらも整備しましょう。
人材の活性化と活用 生き残りのキーワードですから。
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