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新卒入社の新人を教育することを想定して、OJTの具体的な展開を見ていきましょう。
OJTでは、まず指導者(チューターなどと言います)を誰にするかがポイントになります。
よく、「新人に年齢の近い若手が良い」と言いますが、私は必ずしもそうは思いません。
OJTの目的は、仕事の手順を教えることだけではありません。
仕事をしていく上でのものの考え方、会社の組織や人間関係のことなど、新人が、今後職業生活を送っていく上で基本となる、「ヒューマンスキル」を身につけていくうえでもOJTは重要な役割を果たします。
こうしたことは、業務に精通し、人間的にもそれなりに成熟した人でないと教えることはできません。
「若手」とか「中高年」とか決めつけるのではなく、上記のような役割を果たせる人を選ぶのがベストです。
ベテランと若手2人1組で指導するという方法もあります。(それだけの余裕があればの話ですが)。この場合、若手が、新人の悩みなどを聞く役回りを果たします。
この方法をとる場合、2人の意思疎通が重要です。
そうでないと、2人の言うことが食い違い、新人を混乱させることになります。
よく、「A課長とB主任で言うことが違う。どっちにしたらいいのか」という話を聞きます。
相手が既に社会人経験があり、立場が違えば言うことが異なることもあるということを分かっていればいいのですが、新人にそれを求めるのは酷です。
新人にとって、最初の1年目に指導を受けた上司や先輩の影響は大きいです。
そのときのことは、10年、20年たっても忘れないものです。
それは、「なんてすごい人なんだ。目標にしてがんばろう」という思いのこともあれば、反面教師であることもあります。
「いつか見返してやる」というケースもあるでしょう。
チューターの選定は、新人のその後に大きな影響を与えます。
可能な限り、適任者をあてたいものですね。
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